「最近、ブルーカラーの人が高収入を得ているというニュースを見かける機会が増えたような気がする…」
そう感じたことはありませんか?
「AI時代における最強の勝ち組」「深刻な人手不足による給与の逆転現象」といった切り口で、ブルーカラーの仕事が取り上げられることがあります。実際、人手不足や働き方の変化を背景に、建設業や製造業などの現場で働くブルーカラー職への関心が高まり、大卒者の職業選択としても注目されています。
一方、結婚相手を選ぶ際には、今も学歴や職業を重視する女性が少なくありません。しかし、ホワイトカラーの男性と結婚すれば必ず幸せになれるわけではなく、ブルーカラーというだけで結婚相手の候補から外してしまうのも、もったいないことかもしれません。
今回は、大卒ブルーカラーの実態や収入、キャリアの可能性を紹介するとともに、ブルーカラー男性と結婚するメリット・デメリットについて考えていきます。
大卒でもブルーカラーを選ぶ時代?その背景と実態

従来は大学を卒業してホワイトカラーの仕事に就くことが一般的なキャリアの一つと考えられてきましたが、あえて現場職を選ぶ人もいます。まずはブルーカラーとホワイトカラーの違いや、大卒者の就職実態、職業選択の理由を見ていきましょう。
ブルーカラーとホワイトカラーの仕事の違いとは?
ブルーカラーとは、製造業や建設業などの作業現場で、身体を動かしたり専門的な技能を使ったりする仕事に従事する人を指します。土木作業員・電気工事士・製造業の技能職・タクシー運転手などが代表例です。一方、ホワイトカラーは、事務職・営業職・企画職など、主にオフィスで働く人を指します。
ただし、働く場所だけで区別できるわけではありません。例えば、大手ゼネコンの施工管理職(現場監督)は現場で働きますが、主な業務は工事の進捗・品質・安全などの管理、発注者や設計者との打ち合わせなどです。自ら工事を行う技能職とは役割が異なります。また、ゼネコンの技術系社員が、研修や人材育成の一環として現場で経験を積むケースもあります。
大卒ブルーカラーは増えている?就職者の割合と現状
日本では建設業などで人手不足が続き、若い技能労働者の確保が課題となっています。こうしたなか、大卒者がブルーカラーの仕事に就くことにも関心が集まっています。
エッセンシャルワーカー※1向けキャリア支援サービス「レバジョブ」が2026年に発表した『ブルーカラー職のキャリア実態調査』(回答者数:ブルーカラー職従事者724人)では、最終学歴が大学卒の人は39.4%、高校卒は37.3%でした。
また、ブルーカラー職に従事した経緯を見ると、「ホワイトカラー職から転職した」と答えた人も20.4%となっています。


大卒者がブルーカラーの仕事に就くこと自体は以前からありました。ただし、近年どの程度増加しているかについては、十分な比較データが確認できていません。一方で、人手不足や働き方の変化を背景に、ブルーカラーという職業選択が改めて注目されていることは確かでしょう。
※1:医療・介護、物流、建設など、社会生活やインフラの維持に欠かせない仕事に従事する人
高学歴でもブルーカラーの仕事を選ぶ理由
大卒者がブルーカラーの仕事を選ぶ理由として、収入への期待だけでなく、専門技能を身につけたい、自分の適性に合った仕事をしたいといった考えが挙げられます。前項で紹介した調査でも、仕事を選んだ理由として「手に職がつくから」「体を動かす仕事が好きだから」「収入が良いから」などが挙がっています。
20代に関して言えば、「AIに代替されにくい安心感があるから」「人手不足で転職先に困らないイメージがあったから」という回答が上位にランクインしています。
また、キャリアの選択肢のひとつとして、現場で経験を積み、将来的に独立・起業を目指すこともあります。
ただし、現在ブルーカラー職に就いている大卒者のすべてが、最初から現場作業を希望していたとは限りません。就職や転職の経緯は人それぞれであり、仕事を選んだ理由も一様ではないことも頭に入れておくとよいでしょう。
ブルーカラー男性の収入とキャリアの実態

ブルーカラーの仕事は、職種や資格、経験、雇用形態によって収入や将来のキャリアが大きく異なります。専門技能を磨いて収入を増やす人もいれば、管理職への昇進、独立・起業を目指す人もいます。ここでは収入の実態と将来の可能性を見ていきましょう。
ブルーカラーの収入はどのくらい?職種による違いも解説
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」に掲載されたデータを見ると、電気工事士の平均年収は628.1万円、大工は485.5万円、土木作業員は435.2万円となっており、同じブルーカラーでも職種によって差があることが分かります。
また、年齢別の年収推移を見ると、職種によって収入の変化にも違いがあります。例えば、電気工事士は30代後半から50代にかけて比較的高い年収水準となっています。
ただし、これらは職業別・年齢別の平均値であり、個人の将来の収入を示すものではありません。結婚相手として考える際には、平均年収だけでなく、本人の現在の収入や今後の働き方も確認することが大切です。

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出典:厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」の職業別年収データをもとに作成。年収は対応する職業分類の統計値
高卒と大卒でキャリアに違いはある?
ブルーカラーの仕事では、学歴よりも資格や技能、実務経験が評価される職種があります。高卒で早くから働き始めれば、同年代の大卒者より長い現場経験を積めることが強みになるでしょう。一方、大卒者には、大学で学んだ専門知識を生かしたり、将来的に管理職や技術職への転身を目指したりする道もあります。
ただし、大卒だから必ず昇進や高収入につながるわけではありません。資格の取得状況や本人の適性、勤務先の人事制度によって、キャリアの広がり方は異なります。
また、現場で経験を積んだ後、後輩の育成や現場の管理を担当する人もいます。大切なのは最終学歴だけでなく、どのような技能を身につけ、将来どのような働き方を目指しているかという点です。
専門技能を生かした独立・起業の可能性
ブルーカラーの仕事には、専門技能と経験を生かして独立・起業する道もあります。例えば、電気工事士や大工などでは、現場経験を積んだ後に必要な資格や許可を取得し、自ら事業を営む人もいます。
事業が成長すれば、従業員を雇用したり、複数の現場を請け負ったりすることで、収入を大きく伸ばせる可能性もあります。アメリカで話題となった「ブルーカラービリオネア」も、こうした技能や現場の知識を事業経営に結びつけた成功例として注目されています。
ただし、独立すれば必ず高収入になるわけではありません。資金調達・営業・従業員の確保など、経営者としての能力も必要です。結婚を考えるなら、将来の収入への期待だけでなく、事業計画や資金面の備えについても確認しておきたいところです。
ブルーカラー男性は結婚相手としてどう?メリットと注意点

職業だけで結婚生活の幸せが決まるわけではありませんが、仕事内容や勤務体系は夫婦の生活に少なからず影響します。結婚相手として考える際に知っておきたいポイントを見ていきましょう。
ブルーカラー男性と結婚するメリット
ブルーカラー男性は専門的な技能や資格を生かして働いています。社会に欠かせない仕事も多く、経験を積むことで専門性を高めたり、資格を取得して仕事の幅を広げたりすることが可能です。特に専門的な技術や国家資格(電気工事士・建築大工技能士(大工)など)を持っている場合、転職やキャリア形成で強みになることがあります。また、経験を積んだ後に独立・開業を目指せる職種もあります。
また、地域に根ざした企業で働いている場合は、転勤が少なく、住まいや子育ての計画を立てやすいこともあるでしょう。職種や勤務先によっては、経験や資格が収入アップにつながる可能性もあります。
さらに、仕事の成果が目に見えることにやりがいを感じ、自分の仕事に誇りを持っている男性も少なくありません。前章で紹介したように、職種によって平均年収に差があることも、結婚相手を考えるうえで知っておきたい点です。
結婚前に知っておきたいデメリット・注意点
ブルーカラーの仕事では、身体的な負担やけがのリスクが比較的大きいという特徴があります。年齢を重ねたときの働き方や、病気・けがで仕事を休む場合の収入についても考えておきたいところです。
また、建設業では早朝からの勤務や現場への移動、製造業では夜勤や交替勤務、タクシー運転手では隔日勤務など、職種によって生活リズムが異なります。夫婦の休日が合いにくかったり、家事・育児の分担に工夫が必要になったりする場合もあるでしょう。さらに、勤務先や雇用形態によっては、仕事量や残業代などで収入が変動することもあります。
こうした課題はブルーカラーに限ったものではありませんが、勤務条件や福利厚生、本人の健康管理への意識などを個別に確認することが重要です。
もう一つ考えておきたいのが、職業に対する周囲の見方です。社会には今も、「ホワイトカラーの方がブルーカラーより社会的評価が高い」という見方が残っている可能性があります。周囲の夫婦と自分たちを比較し、夫の職業を気にしてしまう女性もいるでしょう。他にも、友達と家族ぐるみでお付き合いがある場合、友人夫婦と休日が合わなかったり、仕事や生活に対する価値観の違いを感じたりすることもあるかもしれません。
結婚相手として見極めたいポイント
ブルーカラー男性を結婚相手として考える際には、職業名や年収だけでなく、日々の働き方と将来設計に目を向けましょう。
まず確認したいのは、勤務時間・休日・収入の安定性です。独立を考えている場合は、その時期や資金計画についても話し合っておくと安心です。また、身体的な負担のある仕事なら、健康管理や万一働けなくなった場合への備えも大切になります。
さらに、家事や育児に対する考え方も確認しておきたいところです。勤務時間が不規則でも、夫婦で協力して家庭を築こうとする姿勢があれば、生活を調整できる可能性があります。
「ブルーカラーだから」「大卒だから」といった肩書ではなく、仕事への向き合い方や価値観が自分と合うかどうかを見極めることが、幸せな結婚への第一歩になるでしょう。
まとめ:職業のイメージにとらわれず、結婚相手の選択肢を広げよう
大卒でブルーカラーの仕事を選ぶ男性や、専門技能を生かして高収入を得る男性もいます。しかし、ブルーカラーだから将来性がある、ホワイトカラーだから安定していると、一概に判断することはできません。結婚生活で大切なのは、職業や学歴だけでなく、仕事に対する考え方・経済観念・家事・育児への姿勢・お互いの価値観が合うかどうかです。
これまで結婚相手として意識してこなかった職業にも目を向けてみることで、自分に合う男性と出会える可能性が広がるかもしれません。
大切なのは、世間が考える「理想の旦那」ではなく、自分が「どのような男性と、どのような結婚生活を送りたいのか」です。その視点を持つことが、納得のいく結婚相手選びにつながるのではないでしょうか。





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