「年収は高いのに貯金額が少ないことが理由で真剣交際に進めなかった」
「女性だからお給料も多くないし一人暮らしだから貯金ができなくても仕方ないのに、計画性がないんじゃない?って言われてショック…」
婚活では「貯金額」も年収と同じくらい現実的に見られる項目です。実際に、真剣交際を目前に貯金額を伝えたところ「将来が不安」と判断され、交際終了になったというケースは少なくありません。特に結婚相談所では結婚を前提に条件面も含めて判断されるため、その傾向はより顕著です。
今回は、婚活における貯金の現実と評価の分かれ方、そして今からできる具体的な対策について説明していきます。現実を踏まえて対策したい方はぜひ参考にしてください。
結婚相手の貯金額の理想と現実

婚活において「相手の貯金額」は気になるポイントのひとつですが、年収と同じく、理想と現実にズレがあるケースも少なくありません。また、結婚相談所で活動する人は一般層とは異なる特徴を持つため、より現実的な基準を知ることが重要です。ここでは、データと婚活市場の実態の両面から、貯金額の目安を整理していきます。
平均・中央値から見るリアルな貯金額
金融経済教育推進機構(J-FLEC)が発表した『家計の金融行動に関する世論調査(2025年)』によると、単身者の金融資産保有額は以下のようになっています(金融資産には預貯金のほかに株式・投資信託・生命保険・個人年金保険なども含まれる)。
・20代:平均値255万円、中央値37万円
・30代:平均値501万円、中央値100万円
・40代:平均値859万円、中央値100万円
中央値とは、データを小さい順に並べたときにちょうど真ん中に位置する数値のことです。極端に高い金額や低い金額の影響を受けにくいため、実際の状況に近い「現実的な目安」として使われることが多い指標です。つまり、中央値が実態に近い貯金額の目安ということになります。
見て分かるとおり、平均値と中央値にはかなりの差があります。これは主に ①一部の高額資産を持つ層が平均値を引き上げていること、②金融資産を持っていない「資産ゼロ」の人が各年代で約3割いること、の2つが理由です。「貯金がない人も多いの?」と感じるかもしれませんが、これが実際の状況です。なお、資産ゼロ層を除いた中央値は、20代で146万円、30代で255万円、40代で400万円となっています。
結婚相談所の会員は計画的に貯金している
結婚相談所で活動している人は、結婚を意識しているため計画的に貯金をしている人がほとんどです。日本結婚相談所連盟(株式会社IBJ)が2023年に公開した調査レポート『婚活者の貯金事情』によると、婚活中の男女の9割以上が貯金をしており、そのうち約7割が毎月継続して積み立てを行っています。
20代〜30代の貯金額は100万〜300万円が多く、40代以上になると2000万円以上の資産を持つ層も一定数存在します。さらに、約6割が株式投資や投資信託などの資産運用にも取り組んでいます。
この背景には、結婚相談所特有の環境があります。真剣交際から成婚までの期間が3ヶ月と短く、結婚を前提とした活動であるため、早い段階から生活設計を意識する必要があるからです。また、年収証明などの提出が求められることから、現実志向で計画的な人が集まりやすい傾向もあります。
婚活市場における貯金額の目安としては、20代〜30代であれば100万〜300万円が現実的なライン、300万〜500万円あれば安心感を持たれやすい水準です。一方で、1000万円以上、特に2000万円クラスの資産はハイスペック層に多く見られますが、必須条件ではありません。
貯金がないと結婚するのは難しい?

結婚相談所ではお金に関する価値観や準備状況は重要な判断材料のひとつになります。結婚を真剣に考えている人たちが、貯金の有無やその背景をシビアに見るのは当然かもしれません。ここでは、貯金が少ない場合に起こりやすい現実とその理由、さらに評価をカバーするためのポイントを整理していきます。
貯金がない・少ないことで交際終了になるケースは多い
結婚相談所での婚活では、貯金が少ないことが理由で交際終了になるケースは珍しくありません。特に貯金が全くない状態は厳しく、それだけで将来への不安を持たれてしまうことも。婚活は条件を前提に相手を選ぶ傾向が強く、自分の理想から大きく外れていると感じれば、早い段階で「この人との結婚はない」と結論付けるでしょう。
結婚相談所では交際に関するやり取りはカウンセラーを介して行われるので、その場で断られることはありませんが、翌日には交際終了の連絡が入ることもあります。社会人経験が長い人や高収入層ほど現実的な視点で判断するため、「貯金が少ないことに不安を感じた」「将来設計が見えない」といったお断りの理由が明確に伝えられる場合もあるのです。
これは女性に関しても同じで、共働きが一般的になり、男性も女性に対して「金銭的に自立しているか」「堅実に生活できるか」といった点を重視する傾向が強くなってきています。女性は男性ほど貯金額が直接的な判断材料になることは少ないものの、貯金やお金の使い方が交際継続の判断に影響する場面は確実に増えています。
貯金がない・少ない人が敬遠される3つの理由
貯金がない、あるいは現実的な水準よりも大きく下回っている場合、結婚相手として不安視されるのには明確な理由があります。その3つの理由を詳しく見ていきましょう。
信頼できない・計画性がない
貯金がまったくない、あるいは極端に少ない場合、「計画的にお金を管理できないのではないか」という印象を持たれやすくなります。特に一定の収入があるにもかかわらず貯金ができていないと、「浪費癖」や「自己管理能力のなさ」への不安も出てくるでしょう。女性の場合、相手がハイスペックな男性だと「結婚後に経済的に依存されるのではないか」という懸念を持たれる可能性があります。

結婚生活への不安
結婚には挙式や新居への引越しなど、まとまった初期費用が必要になります。しかし、そういった費用もまかなえないほど貯金が少ない状態では、「安定した結婚生活を送れるのか」と不安になっても仕方がないかもしれません。また、どちらかに費用負担が偏ってしまうと不公平感が生まれ、それが交際終了につながることもあります。
金銭感覚のズレ
貯金の有無は、その人の金銭感覚を表すものとして見られることが多い要素です。「収入があれば使ってしまうタイプ」と「将来に備えて蓄えるタイプ」では、「生活のどの部分にお金を使うのか」という点で大きく異なります。この価値観のズレは結婚後のトラブルにつながりやすく、婚活では早い段階で回避されやすいポイントとなります。
貯金がなくても選ばれる人の特徴
貯金が少ない場合でも、絶対に結婚できないわけではありません。実際の婚活では、単純に金額で評価されるのではなく、背景や考え方、今後の見通しまで含めて判断されます。貯金が少ないという状況をカバーできるかどうかは、伝え方と行動次第です。ただし、これは「あくまで例外的なケース」であり、誰にでも当てはまるわけではありません。
ここでは貯金がない・少ない人でも交際が続けられる可能性があるケースを4つご紹介します
特徴①貯金がないことの正当な理由がある
「奨学金の返済」「実家の経済状況(家族への仕送り)」「資格取得のための自己投資」など、その理由について相手が納得できるのであれば理解してもらえる場合があります。そして話をするときは、単に理由を挙げるだけでは伝わらない可能性があるため、「なぜその選択をしたのか」「現在はどのように改善しているのか」をきちんと説明できるようにしておきましょう。
特徴②収入が安定している・今後伸びる見込みがある
「収入が安定している」「将来的な収入増が見込める」といった場合は、「これから二人で貯めていける」という安心感につながります。男性の婚活では、年収やキャリアの将来性が評価されやすい傾向がありますが、それはあくまで「最低限の貯蓄があること」が前提です。そのうえで、昇進予定や専門性の高さなど、将来の見通しを具体的に伝えることができれば、相手に納得してもらいやすくなります。

特徴③結婚後の具体的なプランを持っている
「どのような生活を送りたいのか」「そのためにいつまでにいくら貯めるのか」といった具体的なプランを持っている人は、結婚への本気度が伝わりやすくなります。将来の見通しを共有できれば相手の安心感につながります。お互いに話し合いながらすり合わせができる関係は、成婚につながりやすい要素のひとつです。
特徴④お金の使い方が堅実だと証明できる
現在のお金の使い方は、将来の生活をイメージするうえで重要な判断材料になります。「家計簿をつけるようになった」「固定費を見直した」など、具体的な行動を示すことで「今は管理できている」という信頼につながります。
特に女性は男性から「浪費傾向がないかどうか」をしっかり見られるので、普段から堅実な金銭管理ができていることが分かるような言動を心がけましょう。
今からでもできる現実的な貯金対策
「今から貯金を始めても間に合わないかもしれない」、と焦っている人もいるかもしれません。しかし、何もしなければお金は貯まりませんし、婚活中は交際費が増えやすいものです。そこで婚活をしながらでも可能で、説明がしやすい貯金対策を紹介します。できそうなものから実行してみてください。
対策①家計簿をつける
まず、自分が何にお金を使っているのかをきちんと把握することから始めましょう。無料の家計簿アプリなどもたくさんありますので試しに使ってみてください。すると、普段は意識せずにいた支出に気が付くようになります。
対策②固定費の削減をする
毎月必ず支払っているものの中で、無駄なものがあれば思い切って削減しましょう。何となく続けていたサブスクを解約したり、自炊や弁当を持参したりすることもおすすめです。また、毎日コーヒーをテイクアウトしている場合は、家からボトルに入れたコーヒーを持って行ったり、職場にワンドリップコーヒーを常備したりする方がずっと安く上がります。その結果、毎月の支出が削減できれば「努力している」「堅実な取り組み」と評価してもらえるでしょう。

対策③見栄のための消費を抑える
見栄を張るために、高級店の頻繁な利用やブランド物の購入をしている場合は特に注意しましょう。毎回高級なレストランで食事をしたり、ブランド物で身を固めたりすることが、必ず成婚につながるわけではありません。むしろ散財が多いと判断されてしまう可能性もありますので注意が必要です。
対策④不要な物を買わない努力をする
クローゼットや収納棚の整理ができていないと、似たような服をいくつも買ったり、見つからないからと新たに買い足したりすることがあります。これは本当に無駄な出費なので、この機会に着ない服や使っていないものを処分して、何がどこにあるのかよく分かるようにすると、似たようなものをいくつも買うことが減って支出を抑えることができます。部屋もきれいになるので、相手を家に招きやすくなるというメリットもありおすすめです。
対策⑤貯金の自動化をする
企業の福利厚生制度に「財形貯蓄」や「従業員持株会」などがあれば積極的に利用しましょう。元本が一定の金額になるまで利子が非課税になる、自社株に奨励金が会社から上乗せされるなどの特典があります。
そういったものがなくても、自動積立や給与天引き等を利用して先取り貯金を行えば、意識しなくても一定額を貯めることができます。こういった取り組みは「毎月〇万円を積み立てています」と具体的に説明できるため、信頼性の高いアピールにもつながります。
対策⑥実家暮らしの場合は生活コストを調べておく
直接的な対策ではありませんが、実家暮らしの人は生活にいくらかかるのか全く知らないということもあります。そこで、一人暮らしの友人や実家で、ひと月にどんな費用がどのくらいかかるのかを調べておくといいでしょう。家賃・光熱費・食費などの相場を知らないと、結婚後のトラブルにつながることが多いので注意してください。
貯金額を聞かれるタイミング

貯金額について「いつ聞くか」「どう伝えるか」を間違えると、かえって印象を悪くしてしまう場合があります。ここでは、貯金額の話題が出やすい自然なタイミングと避けるべき場面、そして相手に不信感を与えない伝え方のポイントを整理していきます。
貯金額の話が出やすいタイミング
相手の貯金額を聞くのは、真剣交際に入る前、もしくは入った直後がベストです。お互いに結婚を前提とした具体的な話を進める意識が高まり、将来設計について自然と会話が深まるためです。特に結婚式の規模や新居、生活スタイルなどの話題が出てくると、それに伴って必要な費用や分担について考える流れになり、無理なく貯金や収入の話につながります。
女性はプロフィールで年収を公開していないケースも多く見られます。そのため、話が出たときは、女性の貯金額だけを見るのではなく、収入状況や働き方も含めて総合的に把握することが重要です。
お見合いや仮交際中に聞くのがふさわしくない理由
お見合いや仮交際の初期段階で貯金額を聞くのは避けましょう。あまりに早いタイミングで聞き出そうとすると、相手に「条件だけで判断している」「お金目的なのではないか」といった印象を与えやすくなるためです。特に年収と貯金額をセットで細かく聞くような質問は、相手に強い圧迫感を与えてしまいます。
また、まだ信頼関係ができていない段階で踏み込むと、プライベートな情報を開示することに抵抗を感じる人も多いものです。「失礼な人」「不躾な人」と思われた結果、早々にお断りされてしまう可能性が高まります。
上手な聞き方・伝え方のコツ
貯金額について話す際は、聞き方と伝え方の工夫が重要です。いきなり「貯金はいくらありますか」と直接的に聞くのではなく、まずは自分の考え方や状況を共有することから始めると、相手も話しやすくなります。たとえば「毎月〇万円を積み立てている」「将来のためにこれくらい貯めたいと考えている」といったように、自分の貯金ルールや方針を先に伝えることで、自然な流れでお互いの状況を共有しやすくなります。
また、正直に話すことも重要なポイントです。貯金が少ない場合でも、その理由や今後の見通しをあわせて説明することで、相手に安心感を与えることができます。
具体的には、結婚式の予算や住居費の分担など、実際にお金が関わるテーマに紐づけて話すとスムーズです。こうした現実的な会話の中で貯金や収入の話をすることで、条件の確認というよりも「一緒に将来を考えるための話し合い」として受け取ってもらいやすくなります。
まとめ:貯金が少ないと選ばれない、評価を変えるのは「実際の行動」
結婚相談所で活動している人は、もともと貯蓄や将来設計に対する意識が高い傾向があります。そのため、貯金が少ない状態はよりシビアに見られ、交際終了の理由になるケースが多くなるのです。ただし、評価を左右するのは現時点の金額だけではなく、「今どう行動しているか」も含まれます。支出を見直し、継続的に貯める仕組みを作るなど、具体的な行動を積み重ねることで印象は変えられます。
貯金額はすぐに増えなくても、行動は今日からでも変えられます。できることから着実に始め、自信を持って将来を語れる状態を目指しましょう。






コメント