結婚するなら相手は高収入でなくちゃ!と考える女性は少なくありません。海外セレブのような暮らし程ではなくても、リッチな暮らしにあこがれる気持ちは多かれ少なかれ、誰にでもあるのではないかと思います。
では、そんな高収入男性が人生のパートナーとして選ぶのはどんな女性なのでしょうか。今回は高収入男性が結婚したいと考える女性のタイプについて見て行きましょう。
高収入の男性はどのくらいいるのか
女性によって高収入がいくらなのか基準があいまいなため、ここでは800万円以上としておきます。それをふまえて高収入の男性がいかに少ないかをご説明します。
高収入男性の割合
国税庁の「令和元年分民間給与実態統計調査結果について」によると、日本人の平均年収は436万円、男性の平均は男性540万円です。また、厚生労の『令和元年賃金構造基本統計調査』によると、平均年収の目安となる500万円以上の収入がある人は全体の約44%で、なんと半分以下となっています。800万以上の収入がある人は15%、千万円以上は7.7%ですので800万円以上の人の約半数が1千万円以上と言うことになります。良く例として言われる「年収600万以上」は全体の30%程度となっていますので、600万円は少数派なのです。ただし、この表では収入を給与としてもらっている人に限られていますので、フリーランスなど個人で収入を得ている人含まれていません。
各収入の平均年齢
もう一つ、気になるデータを見ていただきましょう。下はそれぞれの範囲内の収入を得ている人の平均年齢を示したグラフです。上のグラフを見た方は、年収が低いのは年齢が若いからではないかと思ったのではないでしょうか。ところが、平均年齢が一番低いのは400~500万円の42.7歳となっています。
800万円以上の収入がある人が15%で、800~900万円の収入を得ている人の平均年齢が48.6歳ですから、結婚適齢期と呼ばれる年代で高収入を得ている人は、ほんの一握りであることがわかります。
高収入の男性が結婚したい女性のタイプとは
若くて美人ならどんな男性でも喜ぶはず、と考えているのであればその考えは間違っていると言わざるを得ません。特に若くして高収入を得ている男性は、自分の収入目当てで近づいてくる女性を非常に警戒しているのです。
仕事に対して理解がある
高収入の男性は、努力して今の地位や年収を自らの手で掴み取った人たちばかりです。仕事に妥協を許さず、常に努力し続けるタイプが多いと考えられます。ですからわざわざ負担になるような女性を選ぶことはありません。毎日遅くまで仕事をしている、休日出勤や出張が多い、転勤など、相手の仕事に対して理解があることは欠かせない要素といえます。
約束を平気ですっぽかすというのは論外ですが、仕事や出張で約束が守られなかったとしても、相手が申し訳ないと言ってくれたのなら仕方ないと思えるくらいの理解は必要です。その上で、「仕事だから仕方ないよ、また次の機会を楽しみにしているから、お仕事頑張ってね!」と言えるくらいの度量の広さがある女性なら、相手も自分を理解してくれると感じて好感度がアップするのではないでしょうか。
精神的に自立している
高収入の男性は、「仕事>>>恋愛」と考える人が多いですから、いつでも一緒に居たがったり、何でも二人でやりたがったりする女性は面倒な存在と思われがちです。また女性が話をするとき、相手に「共感」を求めるのはやめた方が賢明でしょう。男性は理論的に考え、話に「結論」や「解決策」を見出す傾向が強いため、結論のない他愛のないおしゃべりは常に結果を求めて試行錯誤している高収入の男性には苦痛であることが多いものなのです。
自分で考えて行動できる女性は相手に過度に期待したり、依存したりすることはありません。相手が仕事で忙しくても、「私もやりたいことがあるから気にしないでいいわ」と言われれば相手も安心することでしょう。時に喧嘩をすることがあったとしても、臆することなく自分の意見を言うことができ、相手の男性と対等で居ようとする姿勢は好ましく見えるのではないでしょうか。
「これを言って嫌われるなら、私は別に構わない」と堂々と言える女性は、いつもまわりの女性からちやほやされている男性にとって新鮮に見えることは間違いありません。
高学歴できちんと仕事をしている
高収入な男性は高学歴であることが非常に多いです。そのため、できれば相手の女性にもそれなりの学歴を求めていると考えられます。将来的に自分の子供も優秀になってもらいたいという気持ちも大きいといえるでしょう。
また社会人としてきちんと仕事を持っているということは、社会のルールやマナーがしっかり身に付いている証拠であり、同時に収入を得ることの大変さも分かっているといっていいでしょう。それは自分の仕事の理解にも繋がります。
高収入な男性は結婚相手には自分と釣り合いの取れる、紹介しても恥ずかしくない人を選ぶと考えられます。仕事ももちろん大切ですが、なにか良い趣味を持つこともいいのではないでしょうか。○○さんの奥さんは素敵な趣味を持っていますねと言われれば悪い気はしないはずです。
気遣いができる
常に忙しい高収入な男性も、時には精神的にも肉体的にも疲れることは当然あるでしょう。そんな時にちょっとした気遣いができる女性は男性の癒しになるのではないでしょうか。
疲れているから今日のデートはキャンセルしたいと言われたら「いつも頑張ってるもんね、ゆっくり休んでね」と相手の体調を気遣う言葉をかけてあげましょう。具合が悪くて寝ているという時も、いきなり看病しに押し掛けるのは相手にも迷惑です。食事や水分は取れているのかと確認し、「迷惑でなかったら」と前置きしたうえで差し入れをする等の提案をしてみましょう。提案であれば断るという選択肢もありますから相手にも負担がかからないといえます。
デートが延び延びになったとしても、会えた時は「会えて嬉しい」と笑顔で言ってあげてください。忙しくて顔色が悪くなっていないか、痩せたりしていないかもさりげなくチェックし、相手に負担にならないデートコースを提案するのもいいでしょう。女性が男性の体調を気遣ってくれているのだと分かれば、男性も安心してそばにいて欲しいと思うようになるはずです。
浪費をしない
高収入の男性は、自分でお金の管理を行っていることが多いようです。価値があると思えばお金を出しますが、そうでないものにまでわざわざ高いものを買う必要はないと考える人が多いのが特徴です。ですから高収入の男性と結婚して、欲しいものを何でも買ってもらってリッチな生活をしたい!と思っている女性は、最初からお相手候補に入っていません。変に見栄を張らず、浪費癖がないというのは大切な要素なのです。
高収入といっても実家がお金持ちだったという人ばかりではありません。ファーストフードやラーメンが好きという人もいるでしょう。「ここのラーメンが美味しいから食べに行こう」と言われて「ラーメン屋なんて絶対嫌!」という女性がいたら、自分の価値観と違うと感じるかもしれませんし、自分の収入だけが目的なのかと思われる可能性もあります。
気持ちが離れるのはあっという間かもしれないと心得ておく
嫌な言い方かもしれませんが、女性がデートで相手の男性を品定めしているように、男性も女性を品定めしているものです。結婚という大きな選択をしようとしている時に、もともと「仕事>>>恋愛」である高収入男性は、ひとつダメだなと思うところがあればたちどころにその女性への気持ちが消えてしまう可能性があります。これはないと思えば、その先の時間は無駄でしかないと判断されることがあるからです。
高収入の男性の結婚相手選びは基本「ドライ」だと考えていいのではないでしょうか。
高収入の男性が求めるのは若さ?美貌?
高収入の男性が求める要素を前項で見てきましたが、若さや美貌は必要ないのかと言えばそんなことはありません。しかし、それがすべてではないこともまた事実です。
結婚するなら若い女性?
国立社会保障・人口問題研究所が行った『第15回出生動向基本調査』(2015年)の結果によると、18~34歳の未婚者が希望する相手の年齢を尋ねたところ、男性では「同い年」と答えた人が一番多く、41.8%を占めています。1~2歳下が14.9%、3~4歳が13.6%と比較的自分と年が近い人を希望する人が多いという結果になりました。自分の年齢がある程度若い場合、極端に若い女性を求めている訳ではないことが分かります。
一方女性の場合は同い年と1~2歳年上と答えた人がほぼ同数おり、3~4歳年上を希望する人を含めると78.6%という高い割合になります。上か下かの違いはありますが、男女共に年齢があまり離れていない方が好ましいと考える人が多いようです。
男性の好みは難しい
女性にも好みがあるように、男性にも好みのタイプというものがあります。男性は特にまわりの意見に左右されないと言われているため、誰もが美人だという女性であっても好みでなければ気持ちが動かないことは少なくありません。
例えば「派手な感じの女性は苦手」という意見を聞いたことがある女性は少なくないのではないでしょうか?街中を歩いていて、男性はイケメンなのに女性は何となく素朴で、「何で?」と思うこともあるでしょう。
多くの人が「美人だ」と言えば、その女性が美人であることは間違いないと思いますが、好みについては人それぞれなので、美人であればいいというものではないといえるでしょう。
もしかしたら、その素朴さがすごく良かったのかもしれませんし、全く違う部分で評価されているのかもしれません。これについては、お付き合いしたい男性に直接聞いてみるしかないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
まとめ
高収入の男性がどんな女性と結婚しているのかというデータは存在していませんが、全体的に見て行くと「自分と同じようにしっかり働き、収入もそれなりにある金銭的にも精神的にも自立した年齢が近い女性」ということになるでしょうか。誰かに頼って楽をしようと考えるより、自分でしっかり稼ごう!という考えの女性の方が意外と合うのかもしれませんね。