「この部分にもうちょっと気を使うと、もっとお申し込み増えたりお見合いがうまくいくと思うけど…」
普段から会員の女性たちに接しているサンセリテ青山のカウンセラーが、「恋愛経験が少ない」「恋愛経験がない」という女性に関して少し残念に思うことがいくつかあります。積極的にカウンセラーに相談して下さっている方にはアドバイスできますが、独自路線を貫いてしまっていたり、相談はほとんどしないという方もいたりするので、お話する機会がない場合も。
今回は「婚活がうまくいかないのは恋愛経験がないからだ!」と思ってしまいがちな恋愛経験ゼロ女子に、ぜひ気を使って欲しい点について解説します。
恋愛経験ゼロ女子の割合

「恋愛経験がない・少ない」ことは恥ずかしいと思ってしまっている女性も少なくないかもしれません。しかし、実際には皆さんが思うほど少数派ではないようです。
独身女性の「恋愛経験ゼロ」の割合
下のグラフは国立社会保障・人口問題研究所の『第16回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)』(2021年)から作成した、18歳から34歳までの女性の異性との交際経験の有無についてまとめたグラフです。どの年代も確かに「交際経験がある」と答えた女性の割合の方が多いですが、最も多い25~29歳でも3割近い人は「交際経験がない」と答えています。
未婚女性が10人いたら3人、100人いたら30人が「恋愛経験がない」と聞けば、それほど珍しい存在ではないですよね?皆さんのまわりにも、本当は恋愛経験がゼロなのに「恋愛経験がないなんて変だよ~」と言っている人がいるかもしれません。

恋愛経験がない女性が感じるコンプレックス
「恋愛経験が無いもしくは非常に少ない」ことに対して、強いコンプレックスを抱えている女性は意外と多いものです。彼氏がいたことがないという事実を誰かに話すことすら抵抗があり、友達との会話や飲み会の席で恋愛の話題が出るたびに自分だけが取り残されたような気持ちになることもあるでしょう。
「好きってどういう感情?」「初めてのデートって何を話せばいいの?」といった質問を素直に口に出すことも難しく、誰にも相談できずにひとりで悩みを抱えてしまうケースも少なくありません。また、交際経験が無いことで「自分には魅力がないのでは?」と感じてしまったり、相手にどう思われるかを気にしすぎて行動できなかったりすることも、コンプレックスをより深める要因になります。
このような心理が積み重なると「恋愛=自分には縁のないもの」と思い込んでしまう女性もいるはずです。
恋愛体験がないまま大人になることはおかしいの?
「大人なのに恋愛経験がない」と悩む女性は少なくありません。周りの友達が彼氏との付き合いや結婚の話をする中で、「自分はどこかおかしいのかも…」と思ってしまうことも。
しかし、恋愛のタイミングや相手との出会いは人それぞれです。性格・趣味・仕事の環境など、人生の背景はみんな同じではないのです。容姿や年齢だけで恋愛がうまくいくわけでもありません。理想と現実のギャップに苦しむことも、「好き」という気持ちがよく分からないまま大人になることも、どちらも決して悪いことではないのです。
むしろ自分価値観を持って丁寧に相手との関係を築こうとする姿勢は、若い頃には持ち得なかった「魅力」ともいえます。恋愛は人間の価値を決める条件ではありませんし、経験がないことを不幸と感じる必要もありません。大切なのは、これからどんな時間を、どんな相手と一緒に過ごしたいかを考えることなのです。
恋愛経験のない女子は垢ぬけて見えない?

恋愛経験がない・少ない女性はそうでない女性に比べて垢ぬけない印象があるように感じます。ここでは外見に関する意識の違いや、垢ぬけて見えるために気を付けたい具体的なポイントをご紹介します。
恋愛経験は見た目に影響するの?
婚活の現場で、これまで恋愛経験が少ない女性に特に多く見られるのが「垢抜けていない」という第一印象です。
清潔感・服装・メイク・姿勢など、見た目全体にどこか「幼さ」や「生活感のなさ」が残っていると、相手の男性から「女性らしさが感じられない」と受け取られてしまうこともあります。
実際、婚活では第一印象が出会いの成否を大きく左右します。プロフィールや性格が良くても、初対面で魅力が伝わらなければ交際に発展するチャンスを逃してしまうからです。これは非常にもったいないと言わざるを得ません。
恋愛経験がある人は「異性からどう見られるか」を意識する機会が多いため、自然と自分磨きをする傾向があります。一方、恋愛に不慣れな人ほど「見られる意識」が育ちにくく、その違いが「垢抜け感」に現れるのかもしれません。
垢ぬけて見えるために気を付けたいポイント
では実際に注意すべきポイントを具体的に説明していきます。自分の感覚や同性の意見ではなく、異性からどう見られるかを意識しているかを自分でもチェックしてみてください。
髪
髪は顔に次いで第一印象を左右する重要なパーツです。普段から美容師に相談するなどして自分の雰囲気や髪質に合うスタイルを見つけておくと安心です。髪形が違うだけで雰囲気はガラッと変わりますから、アレンジなども併せて研究してみましょう。
また、パサついてまとまりのない髪は、手入れの行き届いていない印象を与えるだけでなく清潔感も損なうもの。美容室での定期的なメンテナンスや、髪質に合ったシャンプー・トリートメントの使用は必須です。ヘアオイルでツヤを出すだけでも印象は大きく変わります。
恋愛経験が少ない女性ほど意識が抜けがちな部分ですので丁寧なケアを心がけましょう。
メイク
女性にとってはメイクも大事なポイントのひとつです。特に肌の色ツヤは目に付きやすいうえ、年齢によってくすみなどが出てくるため、ファンデーションを塗った部分が浮いてしまっている…なんてことがないように注意してください。また、眉は顔の印象を大きく左右するパーツです。自己流で済ませがちですが、プロに整えてもらうことで一気に垢ぬけることもあります。流行に左右されすぎず、自分に似合う色や形を見つけることが重要です。
メイクもTPOに合わせてやり方や色を変えるのがベスト。お見合いやデートでは女性らしさを忘れないように意識して工夫しましょう。
スタイル
全体のシルエットは「洗練された印象」に直結します。極端に細かったり太かったりするのはあまり印象がいいとはいえません。人それぞれに体調も良く健康的に見える体形というものがあるはずですので、ぜひそのスタイルに近づけるように努力してみてください。ベストな体形を維持することは自信にもつながるはずです。
普段から体調不良や運動不足を感じているのであれば、この機会にスポーツをしたり食事を見直したりして「一番キレイに見える自分」を実現しましょう。
肌
肌の美しさは、年齢を問わず好印象を与える要素。ですから毎日のお肌の手入れは必要不可欠です。顔はもちろんですが、デコルテ・目に入りやすい手指・夏に露出する腕などもしっかりケアしましょう。日焼け対策・睡眠・食事など内側からも整えると、化粧品の効果もアップします。
シワやくすみの有無で見た目年齢が大きく変わるため、日頃から丁寧なスキンケアを習慣化するように心がけてください。肌がきれいだとそれだけで「清潔感のある人」「丁寧な生活をしている人」というイメージにつながります。
服装・ファッション
服装はその人のセンスや人柄を表す「視覚的プロフィール」とも言えます。お見合いやデートに行くときは、女性らしさや清楚さを意識した服装を用意しておくと安心です。
どういうものを選んだらいいか迷ったら、柔らかい色の単色のワンピースやセットアップを選ぶのが無難です。単色にすることで全体がすっきり見えますし、アクセサリーやバッグなどをアクセントとして活用しやすくなります。夏場は冷房が効きすぎることがあるのではおるものを用意しておくといいでしょう。ブラウスとスカートのような組み合わせの場合は以下の記事を参考にしてみてください。
なお、華美で長いネイルは「家事をしていなさそう」と思われることもあるので最初は控えてください。また、自分の年収に不釣り合いな高価なブランド物は避けた方が無難です。

恋愛経験少ない女子あるある

恋愛経験が少ない女性には、共通する行動や心理パターンが見られることがあります。異性との距離感がつかめなかったり、自分に自信が持てなかったり…。ここでは、そんな「あるある」を通して、恋愛がうまくいかない理由と向き合い方を探っていきます。
男性に対して緊張してしまう
恋愛経験が少ない女性の多くは、異性との自然な距離感が分からずに男性を前にするとどうしても緊張してしまう傾向があります。会話にも慣れていないため「何を話せば良いのかわからない」と悩んで、沈黙が続いたり、逆に緊張のあまり一方的に話し続けてしまったり…というケースも珍しくありません。
これは「相手にどう見られているか」を過剰に意識しすぎてしまう心理からくるものです。自分を良く見せたい、嫌われたくないという思いが強いほど、自然な行動や言葉が出てこなくなるのです。
こうした緊張は決して悪いことではなく、「好き」という気持ちを真剣に捉えている証でもあります。しかし、恋愛関係を築くにはお互いの会話や感情が自然に通じ合うことが大切です。緊張してしまう理由を理解し、自分の感情や行動を少しずつ客観視していくと段々と慣れていくので焦らないようにしましょう。
自分に自信がなく感情表現が苦手
恋愛経験が少ない女性の中には、「私なんか…」という思いが根強く、自分に自信が持てない人が多く見られます。自己肯定感が低いと、相手に好意を伝えることや素直な気持ちを表現することを苦手だと感じてしまうようです。
例えば「好き」という気持ちがあっても、どう言葉にすればいいか分からずに黙ってしまったり、逆に必要以上に意見を言えずにコミュニケーションが一方通行になったりすることも。これは性格や経験だけでなく、人間関係で傷ついた過去や他人の視線を意識しすぎる心理も関係しています。
また、自分に自信がない一方で理想の恋愛像が高くなりすぎてしまい、現実とのギャップに悩むこともあります。
感情を伝えることは恋愛において非常に大切な行動のひとつです。相手との関係を深めるためにも、まずは自分の思いを受け止め、小さな言葉から感情を伝える練習から始めてみましょう。
受け身で自分から行動できない
恋愛経験が少ない女性の中には、自分から行動するのが苦手でつい受け身になってしまう人が多いようです。「もっと話をしたい」「デートに誘いたい」という気持ちがあっても、自分から伝える勇気が出せずに相手からの連絡や誘いを待つばかり…という経験があるのではないでしょうか。結婚相談所やお見合いの場でも、「いいな」と思った相手に対し積極的になれず、せっかくの交際のチャンスを逃してしまうことがあります。
実はこの悩みは自己評価の低さや失敗への不安が原因である場合が多いのです。恋愛や成婚へつなげるためには、やはり「自分から積極的に動く」という意識が必要になります。特に男性が多くの女性からアプローチされている場合、行動しなければ相手の印象にも残らないということをお忘れなく!
まとめ:ケアをしっかり行って自信を持って婚活に挑もう!
恋愛経験がない・少ないことに悩む女性は少なくありませんが、それ自体が欠点ではありません。大切なのは、「どう見られているか」を意識し、外見も内面も少しずつ自信を持てるように整えていくことです。
髪・メイク・スタイルなどを見直すことで第一印象は大きく変わりますし、自信が持てるようになると自然と振る舞いにも余裕が生まれます。また、緊張や受け身な態度は恋愛初心者ならではの「あるある」ですが、それに気づき対処しようとする姿勢こそが、垢ぬけの第一歩です。
恋愛も婚活も、自分自身を磨くことから始まります。一歩ずつ、自分らしく前に進んでいきましょう。あなたの魅力を伝えられる相手ときっと出会えるはずです。
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